台風
台風が近づくと、軽くどきどきする。
昔は台風となると友人とドライブをした。おかげで道をふさぐ倒木をどかしたり、水のたまった凹地の一番下で車がエンストし、車の中に浸水。窓から車を出て、車を巨大な水溜りから押し出したこともある*1。
台風の真っ只中、仕事をしていたこともある。野外イベントの仕事で、イベント用のテントを張りまくっていた。総重量80Kg以上はあるあのテントが、私の目の前をくるんくるんと転がるのを見た。
倒れたテントをみんなで押さえた。あまりに風が強く押さえているのに動いていた。
はっきりいって、無事だったのでとても楽しい思い出に分類されている。
カッパを着ているのに、隙間から雨が入り結局びちょびちょになったことも今では軽い苦労自慢の一つだ。
そういう苦労自慢はかつてのバイト先では腐るほどある。また腐るほど聞ける。すべて実話であるし、十分に楽しい。
でも一番苦労したやつは、サークルで後輩だった彼だろう。
台風で水没した橋を渡って水死した。
台風が近づくと少しだけどきどきする。