前ふり

さて、1900年にある本が出版されました。
ジークムントフロイトの「夢判断」ですね。
まあ、いろいろ良いこと書いてあるんだけれど、特筆すべきは「無意識」の発見*1ですね。今では日常会話的にも使われるテクニカルタームですが、まあフロイトが言っていた意味は要するに「人間って思い出せないことに支配されているよね」ってなことでしょうか。
んで、面白いところが、自分のことは自分が一番良く分かっていると思っていたら、当人にとって思い出せない過去に支配され、異常な精神状態になることがあるってことが分かった。これは医者がその患者の過去やその患者の言動を分析することによって異常の原因を特定、治療ができるということがわかった。
これがややこしい。
自分の主人は自分であり、自分のことは自分が一番良く理解しているはずなのに*2、実は観察者である意志が最も自分のことを理解しているという自体があるんだということを臨床的に証明したということ。

ってなこといわれもねぇ

*1:個人的には発明だと思う。若いころは捏造だと思っていた

*2:相対的に一番理解しているという意味